理事長メッセージ

片山理事長メッセージ
この度の新型コロナウイルス感染症に罹患された方々、ご家族、そして関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、医療に従事する方々、行政機関の方々など、感染拡大防止のために日々ご尽力されている全ての皆様に心より深く感謝申し上げます。

このような事態が一日も早く収束することを願うばかりです。しかしながら、世の中はますます大変なことになっていくことと思います。
経済においても、リーマンショックを遥かに超える打撃を全世界に与えると思われます。

国内においては、今後コロナ関連で倒産する企業が一気に増えるとも言われています。企業が潰れ、失業者が溢れ、社会が疲弊していくと、犯罪も増えていきます。当たり前が当たり前でない社会が、もうすぐそこまで迫っています。

今のこういった厳しく辛い状況が、すぐに収束に向かうことは難しく、世界中で、まだまだこの悲劇が続いてしまうように思います。発展途上国の国々、特にアフリカにおいてはこのままでは大きな悲劇を生んでしまうのではないかと言われています。

そして、この経済への大打撃は一ヶ月や二ヶ月で取り返せるようなものではありません。5年、10年と長い年月がかかると思います。

昨年、中国の武漢における未知のウイルスの発生を聞き、とんでもないことになるやもしれないと感じました。そのことから私自身にできることは何かと考えました。
そして、早急に、この社会実学研究所を立ち上げ、オンラインサロンを立ち上げ、どのような時代を迎えようとも、また国や人種、世代に関係なく、これからの社会で必要となるものをまずお伝えするべきだと考えるに至りました。

ですので、この社会実学研究所は、はじめに「未来を想像すること」、そして、「笑顔の大切さ」をお伝えしてまいりました。実学としての方法論や技術論などではなく、人間としての根本となる部分、心根の部分からお伝えしなければならないと考え、少し哲学的な精神論に近いお話ばかりでおかしく感じられたかもしれません。

人間という動物は、「未来を想像できる」唯一の動物であることをお伝えし、それは、様々な苦難を乗り越えていく一番の力となる能力であることをお伝えしました。
いかなる苦難が来ようとも、素晴らしい未来を想像することによって、自分自身を救い、自分自身を奮い立たせ、苦難を乗り越えていく力となり、原動力となることをお伝えしたかったからです。

次に、もう一つの大きな力となりうるものが「笑顔」であるとお伝えしました。笑顔には、自分自身に、周りの大切な人達に、勇気を与えてくれる、元気を与えてくれる大きな力があることをお伝えしました。
また、現在、新型コロナウイルスの感染拡大を予防することから、人と人とが直接会って話ができず、このようなオンラインでの繋がりが増える一方で、ご家族やご友人、仕事仲間とのコミュニケーションの大切さが改めて感じられる毎日であります。

それ故に、コミュニケーション能力、そのために必要な「傾聴力」というお話もさせていただきました。そして、コミュニケーション能力と同様に、皆が苦しい時には、必ずリーダーシップが必要となってまいります。

このリーダーシップに必要なことも皆様にお伝えしてきました。災害等もそうですが、こういった事態が起こると、元の社会には、二度と戻ることができません。
人と人とのコミュニケーションの在り方でさえ変わってしまいます。これから様々なことがどんどん深刻化していく社会のなかで、少しでもお役に立たなければならないと考えました。

いつ起こるかわからない天変地異や自然災害、その上に今のような目に見えない恐怖が迫ってまいります。
それに立ち向かっていく勇気が試され、また向かっていくしかないのが、今、私たちが置かれた状況であります。
しかしながら、歴史を振り返ると、様々なことによって何度も、人類は生命の危機に脅かされてまいりました。

天変地異、自然災害、戦争、そして今回のような感染症の前例を挙げると、スペイン風邪、赤痢、コレラ、エボラ熱…と過去を振り返れば、きりがありませんが、人類はこれらの危機を乗り越えてきました。今回の新型コロナウイルスについても、必ず乗り越えていけると信じています。

多くの尊い命が失われ、多くの大切な人を失った方々がたくさんおられることを忘れることなく、だからこそ、これからの未来のために、素晴らしい未来を想像し、無理矢理にでも笑顔をつくり、無理矢理にでもコミュニケーションを取り、この時期を皆で乗り越えていってこそ、素晴らしい未来を作っていけると思います。

今はまず、感染拡大の阻止を最大限に考えましょう。一日も早くこの事態を収束させることが、人々の命や生活を守り、経済を立て直すことに繋がります。
今は皆で力を合わせて、第二波などが発生しないよう、これ以上の感染拡大を止めることに全力を尽くしましょう。

最後に一言、人には立ち止まって自分自身の人生を振り返ったり、反省をしたり、周りを見なければいけないときもあります。
そしてまた、絶対に立ち止まってはいけないときもあります。
それが、今です。
今は、絶対に立ち止まることなく、前を向いて、一歩でも、半歩でも前へ進まなければいけないときだと思います。今は立ち止まってはいけません。前へ進みましょう。

皆様お一人お一人が前に進む、そのための一助となることが出来たら、この研究所を立ち上げた価値があるものと思います。
この未曾有の危機を、必ず皆様と乗り越えて、笑顔が溢れる、素晴らしい未来を作れると信じています。

2020年4月24日
社会実学研究所
理事長 片山源治郎


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