田村所長メッセージ


社会実学研究所の田村でございます。
代表メッセージとして、社会実学研究所というのは、どういう研究所なのかを簡単に説明致します。

実学という言葉がちょっと分かりにくいと思いますが、皆さんは何処かの学校の現場で学問ということに触れてきたと思いますけれども学問というのは、大体難しいものであり一方的に受け身で学ぶ、知識を詰め込むものというイメージが非常に強いと思います。

けれども…実は福沢諭吉が150年前に、「実学」という言葉を使いました。
「実際に役立つ学問。」
こういったものを皆さんが学ぶべきだということを彼は学問のすすめに書いて、世に説いたわけです。この実学はどういうことを意味するかというと、私たちが受け身で学問をするということは、実際に社会に出てそれで役に立つのかと。例えば頭の中で知識がいっぱいあるからといって、役に立つのかということを、彼は疑問に感じ、そして問うたわけです。例えてみますと、 “コミュニケーションがちゃんと取れないと、どれだけ知識があっても人を納得させることが出来ない” こういったことと繋がってくると思います。そういう意味では日本において欠けてるものとして実学のすごく重要なものとして実はコミュニケーション能力というものがあります。このコミュニケーション能力というものについては、色々と学問的に研究が進んでいて進んでいる割には、日本では教育もされていません。

皆さんは、例えば、国家間の問題、国内の問題、企業の問題、学校の問題、あるいは家庭内の問題、こういった中で常にコミュニケーションというものを行っているわけです。このコミュニケーションというものを、何故、じゃあ学ばないのかということは、純粋に皆さんも疑問に感じていただけると、私はこれから大きく皆さんの生活を変えていけるのではないかという風に考えております。

もう少し深堀しますと、リーダーシップ力という言葉がありますけれども、リーダーシップ力の基本として、対話力・交渉力・説得力という言葉があります。これらは具体的に一言で言うと、それはコミュニケーション能力を指します。リーダーシップを発揮するにもコミュニケーション能力が必要。その為の基礎には対話・交渉・説得というコミュニケーションが必要になります。

こういった事を皆さんにお伝えしたいのですが、今までは学校の現場で行われていて、そしてややもすると非常に難しい話になっていたと思い、皆様にここで社会実学研究所で分かりやすく、皆さんが日々必要としているそういった力を付けていただく事を私どもとしては実践していきたいと考えております。

中々、簡単なようには聞こえないと思いますけれども…
実は、皆さん考えていただければ、日々、私たちは人と話をしています。コミュニケーションをとっています。
アリストテレスが言いました。「人はなぜ言葉という武器を持っているのにそれを使わないのか?」体を守るというのは、武力で守るという感覚しかもっていない。それでいいのか。人は言葉で身を守るべきだ。」という風に言いました。

そう考えると私たちはコミュニケーションという言葉をやはり軽視してはいけません。コミュニケーションという言葉を大切にし、それを一つ一つきっちりと学んで、そして、より良い形で皆さんと情報を伝達し合う、こういったことをやっていかなければならないと思います。

一例をあげておきますけれども、交渉学においては、お互いの相互理解をすることによって、交渉が成立するといいます。これは世の中で言う、駆け引き、Win-Loseの交渉に対してWin-Winという双方が勝つ。どういうことか、双方が満足する交渉をしろ。ということを教えています。これ一つとっても皆さんの意識であったり、コミュニケーションの仕方が少し変わりますよね。近江商人の三方良しという言葉があります。自分良し、相手良し、世間良し。これは日本のお家芸だと言われています。日本人の誠実さ、こういったものが期待されています。そして、私たちはそれを実践してきました。しかしそれをコミュニケーションという形で学んで伝えるということをやれたでしょうか。

実はなかなか出来ていません。しかし、相手良し、世間良しにしなければいけないっていうことは分かっている。信頼を勝ち得るという事が大事だと分かっている。じゃあ分かっている事っていうのを、私は皆さんに学んでいただきたいと思います。

社会実学研究所というのはそういう想いで、私たちが設立致しました。そして、出来るだけ分かりやすい言葉で皆さん伝えていこうと考えております。ぜひ、社会実学研究所で皆さんコミュニケーション能力を高めていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

社会実学研究所
所長 田村次朗

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